一ノ瀬 芳翠
書道家
“書道ガールズ”の魁(さきがけ)。
絞り染めの布に大きな筆を豪快に振るう作風で、国内外を舞台に活躍する女流書道家。
書道を始めたのは子どもの頃です。うっかり「習いたい」と言ってしまったのが、きっかけ。以来、あっという間に46年続けています(笑)。そんな中で、いつも思っていたのは「何か新しい世界を作りたい」ということでした。閉ざされた環境ではなく、いろいろな人が見ているところで楽しく書と向き合いたかったんです。そんな思いから生まれたのが、大きな筆で大きな文字を書くというスタイル。「書道ガールズ」のさきがけですね。とにかく楽しそうに書いている姿を見せることで、多くの人に興味を持っていただけるのではないかと、地道に活動を続けてきました。これまで、愛・地球博への出展、名古屋まつりでの書道パフォーマンスなど、さまざまな催しに参加しています。この夏は、イタリアで大きなイベントに招かれました。ひとつは、名古屋市・トリノ市 姉妹都市提携10周年記念「名古屋デー in トリノ」。歴史的な建造物が立ち並ぶカリニャーノ広場で大きな絞り染めの布に「友」という字を書きました。河村名古屋市長とトリノの(副)市長(※日本の政令に当てはめれば市長職)がサインを入れたその作品は、今、トリノ市庁舎に飾られているそうです。もうひとつがミラノ万博「あいち・なごやフェア inミラノ」。私の書の基本メッセージである「愛と平和」をテーマに、絞り染めに「愛で世界をつつみましょう」という言葉を書きました。8月のとても暑い日でしたが、現地の皆さんは私のパフォーマンスにとても興味を持って笑顔でご覧くださいました。皆さん、漢字そのものにとても興味があるようですね。伝統に裏付けされた本物を愛するということをご存知なんです。だから、わかりやすくしようと小細工したりせず、作品として美しいものを残すことが大事。そのことを改めて教わったように思います。
字は、書けば書いた分だけうまくなります。ただ、一枚の紙に書くのは一度きり。書道をしていると、どうしても失敗できない一枚という時があります。その「一枚入魂」の勝負に120%の力を注げるだけの瞬発力をつけるのが稽古なんです。一度きりのチャンスを確実に自分のものにして、また次のチャンスにつなげる。そんな「持っている人」になるために稽古をするんですね。今、私が主催する「モテ字講座」でめざしているのも、そこなんです。何段の資格を持っているとか、高い道具を使っているとか、ある一定の価値観に縛られた立ち位置は、外の世界では何の役にも立ちません。自分自身のことを自分の言葉で語れなければ…。日頃から自分の頭で考え、自分の足で立ち、自分の手を動かしていなければ実感できないことを、書道を通して感じてもらえたらと思い、教室を開いています。
社会的に成功なさっている人は、ポイントを押さえた字を書かれます。例えば、お金が貯まる字の書き方というのがありますが、会社の社長さんがあまりにきっちりとそういう字を書くのもよくないんです。ケチケチした感じがするでしょ?だから、わざとちょっと間を開けて書く方がよかったり。情報も人もお金もエネルギーですから、うまく回して、いざという時に意識して書くことが大事。普段から常にきちんとした字を書く必要はないんです。仕事のメモなど、急いで走り書きしなければいけないことも多いですからね。でも、大事な時、ここぞという時にはちょっと丁寧にお化粧するぐらいの気持ちで字を書くと「持ッテル人」になれると思います。そのために、普段から少し練習しておくことをお勧めしたいですね。
「龍」という字には、天駆け上がり活躍するというイメージがありますよね。だから大好き。スマートフォンに直筆で書いて、いつも持ち歩いています。豊臣秀吉の筆跡の特徴を入れているんですよ。秀吉だけでなく、三英傑の筆跡の特徴は、私の講座でも紹介しています。チャンスを掴みたい人は、ぜひ講座を受講してみてください。
名古屋市とトリノ市の姉妹都市提携10周年イベントのためトリノに出向き、書道パフォーマンスを披露。その縁で現地の書道教室から提携を打診され、文化交流の準備を始めています。
愛知県ゆかりの三英傑、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に共通する筆跡を学び、幸運を引き寄せる「モテ字」を書くためのコツを身につける講座を開催しています。
依頼に応じて、ペン字講座・「モテ字」講座などのプログラムを実施。企業研修、学校教育、PTA、各種団体などの出張講座や警察署の教養講座としても好評です。
名称 書楽校
関連サイト 一ノ瀬 芳翠facebookページ
一ノ瀬 芳翠公式サイト
代表 一ノ瀬 芳翠
活動 書家、書道教室主催
その他多岐にわたるパフォーマンス
書楽校
藤が丘、日進市、天白区にある書道教室。
「書は脳トレ」をテーマに、楽しく書きながら
「書く」ことを通じて「創造力」「人間力」
「言葉のチカラ」を高めていきます。
既製の教則本や手本を使わず、ひとり一人にあった
内容で美しい字が書けるようになります。
芳翠会事務局
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